vol.2 きらりと輝く未来を
・この地域で子どもの健康に不安を感じたとき、“いつでも頼れる存在”でありたい。
江南厚生病院はこども医療センター、地域周産期母子医療センターとして、尾張北部における小児医療に注力しています。そこで、江南厚生病院 小児科の強みと想いについて、小児科医の西村直子医師に話しを伺いました。
Q1.小児科の診療について教えてください。
新生児から思春期までを対象に、風邪や発熱などの急性疾患はもちろん、感染症、アレルギー、内分泌・慢性疾患、心身症、新生児疾患など幅広い分野の診療を行っています。また、専門性の高い神経、循環器、腎臓などの治療は、名古屋大学及び藤田医科大学病院と連携して対応していますので、安心して受診してください。
Q2.手術が必要な病気でも受診できますか?
子どもによくみられる鼠径ヘルニアや臍ヘルニア、停留精巣は当院の小児外科で手術ができます。入院中は小児科医が対応しますので、お子さんも安心して手術を受けられます。
Q3.小児科の「ここが強み」というところはありますか?
幅広く総合的な診療を行っていることに加え、予防接種とこども救急診察室の取り組みです。
小児の予防接種では、専用の外来枠を設けて、接種スケジュールの管理から接種要注意者への対応、保護者の不安に応じた相談に対応しています。予防接種は種類もスケジュールも複雑で、接種時期や体調の見極めが重要になります。尾張北部地域における予防接種センターの役割を担い、安全で確実に接種できる体制を整えています。
また、当院は24時間365日、小児医療に対応しています。特に休診日は「こども救急診察室」を開設し、地域の開業医や大学病院の小児科医の協力のもと、お子さんの急な体調不良に対応できる体制を整備しています。
総合的に対応できることから、地域の方が迷うことなく当院を受診できる「信頼感と安心感」が強みです。また、病棟内に長期入院児のための小学校と中学校の院内学級が設置されていることも小児の総合診療を行う上での強みの一つです。
Q4.子どもの診察は、言葉でうまく伝えられなかったり、泣いたりしてしまうことがあると思います。診察するうえで、先生が気にかけていることはありますか?
私たちは全身の観察を丁寧に行い、表情や声のトーン、しぐさなどから状態を読み取ります。
年齢や発達段階に応じて診察と対応を工夫し、お子さん自身にも納得してもらえるような説明を心がけています。頑張ったことを認めながら病院を「怖いところ」にしないための小さな工夫が、治療での信頼につながります。
ドクターメッセージ
子どもの“いま”を支え、“未来”へつなぐ小児医療を!
江南厚生病院は、地域の開業医の先生方や関係機関と密接に連携し、「地域全体で子どもを育てる」体制を作っています。日常の診察から入院、専門的な治療までをこの地域で完結することを強みとし、「遠くの病院に行く前に、まずここに相談しよう」と思ってもらえることが、私たちの目指す医療のカタチです。
子どもは、地域の宝であり、未来です。この地域で子どもの健康に不安を感じたとき、“いつでも頼れる存在”でありたい。それが、江南厚生病院の小児科です。
こども医療センター長 兼 小児科代表部長 西村直子
関連リンク
江南厚生病院 小児科