たくましく、しなやかな看護師になるために
江南厚生病院 看護部長今枝 加与
愛知県の北東部「尾張北部医療圏」で救命救急センター(三次救急)を担う当院は、地域の人々の命を救うとともに、健康を守る役割を担っています。患者さんの高齢化が進むにつれ、重症度も高くなり、看護師をはじめとする医療従事者の負担を少しでも軽減するために、さまざまな医療DX(医療にデジタル技術を活用すること)を推進しています。例えば、短時間で記録できるようなシステムを導入したり、バイタルを自動で測定して記録に反映できるようにしたりしています。これは患者さんのためであり、私たち看護師のためでもあります。
医療DXや業務の見直しは、仕事の効率を改善し、働きやすさにつながりますが、何よりも医療と看護の質の向上を目指しています。新しい仕組み、業務を導入するのは大変ですが、みんなの力を合わせて、時には「たくましく」、また変わり続ける世の中に合わせて「しなやかに」対応できると信じて推進しています。
デジタル化したことで生まれる時間で、患者さんのことを想い、声をかけ、触れることでよりよい看護の提供につながります。患者さんと一緒に過ごす時間から、看護の楽しさを感じ、「もっとこんな看護を提供したい」「こんな看護師になりたい」という自己実現にもつなげて欲しいと願っています。
みなさんがキラキラとした笑顔で仕事を楽しみ、看護の道を選んでよかったと思える体験をたくさんしてもらえるよう、私たちが全力でサポートしていきます。
