循環器内科

診療科概要
当院循環器内科は現在7名の常勤医師で高血圧症、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、心不全(原因疾患は拡張型心筋症、虚血性心筋症、心房細動、弁膜症、慢性腎不全など)、不整脈(発作性心房粗・細動、発作性上室性頻拍症、心室頻拍、心室細動など)、大動脈疾患(大動脈解離、大動脈瘤)、閉塞性動脈硬化症、肺血栓塞栓症等の診断及び治療を行っています。
救急治療{急性冠症候群(院外心停止、急性心筋梗塞、不安定狭心症)、急性左心不全、大動脈解離、肺血栓塞栓症=エコノミークラス症候群等}に関しては24時間体制で診療を行っています。循環器内科の全医師が緊急治療の重要性を認識しており緊急電話時には数分内に病院に到着できるように江南市内に住んでいます。特に急性心筋梗塞は、来院時より再潅流まで60分以内に行うように診療体制を整えています。
外来での検査では、心電図検査、心臓超音波検査、トレッドミル負荷心電図検査、24時間ホルター心電図検査、負荷心筋シンチグラフィー検査、冠動脈CT検査、四肢血圧測定を行います。
当院で多くのカテーテル治療を行っています。狭心症や心筋梗塞の患者さんにはバルーンとステントにより狭窄・閉塞部位の拡張治療を行っています。頻拍性不整脈の患者さんには心臓内の不整脈原因部位をカテーテルにより焼灼(60°程度の低温火傷を起こす)する治療を行い不整脈の完治療法を行っています。徐脈性不整脈の患者さんにはペースメーカー植え込み手術を行っています。下肢の閉塞性動脈硬化症のバルーンとステントによる拡張療法も行っています。
近隣のかかりつけ医と毎年病診連携検討会を行い、救急治療と外来治療との連携を深めています。周辺住民の方々の信頼を得て来院される患者さんは、江南市及び周辺地区(犬山市、扶桑町、大口町、岩倉市、一宮市東部、各務原市など)に及び、下記のように当院で治療をさせていただく患者さんの数は増えています。
専門分野
2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
循環器疾患入院数 | 469 | 633 | 702 | 701 | 777 | 777 | 800 | 916 | 1024 | 1005 | 1023 | 1022 | 1047 |
冠動脈撮影 | 347 | 466 | 592 | 552 | 591 | 619 | 683 | 788 | 816 | 802 | 768 | 760 | 800 |
冠動脈形成術 | 68 | 109 | 175 | 165 | 237 | 254 | 254 | 308 | 296 | 293 | 299 | 286 | 322 |
カテーテルアブレーション | 0 | 2 | 11 | 14 | 28 | 30 | 21 | 43 | 50 | 74 | 56 | 66 | 63 |
ペースメーカー手術 | 17 | 31 | 24 | 26 | 35 | 20 | 30 | 47 | 61 | 61 | 44 | 50 | 40 |
循環器内科の指針
循環器疾患は、緊急治療が必要で且つ数々の治療機器を駆使して行うチーム医療です。救急患者が当院救急外来受診時には速やかに循環器内科待期医師に連絡され初期診療にあたります。緊急カテーテル検査が必要である場合には速やかに循環器医師全員に連絡が行き集まります。緊急時には数々の合併症が起こりますが、全ての循環器医師が協力して治療に当たります。通常のカテーテル検査や治療時も必ず複数の循環器医師が協力して行います。