耳鼻いんこう科
診療科概要
当院耳鼻いんこう科は現在4名の医師で診療、手術にあたっています。
耳鼻科というと耳・鼻・のどといった狭い領域を扱う科と思われがちですが、頭頚部外科という名前が示すとおり、くびから上のかなり広い部分を扱う科であり、その中にはいろいろな癌も含まれますし、まためまいや嚥下障害などといった病気も耳鼻いんこう科で専門的に治療にあたっています。耳鼻いんこう科の領域も他の領域同様、治療や診断においてどんどん進歩しており、最新の医療が提供できるよういつも心がけております。また今後、さらに病診連携を進め、地域により密着した病院でありたいと思っております。
専門分野
耳鼻いんこう科一般
耳鼻いんこう科の指針
1. 耳鼻いんこう科一般
2. 耳
真珠腫性中耳炎・慢性中耳炎・滲出性中耳炎などに対して、まず保存的に治療を開始し、必要に応じて手術により治療を行います。
3. 鼻
アレルギー性鼻炎などに対するレーザー手術の他、慢性副鼻腔炎(蓄膿)に対しては、歯ぎん部切開(歯茎から)ではなく、鼻のあなから内視鏡でみながら全てを行う内視鏡下鼻内副鼻腔手術を積極的に行っています。
4. のど
子供だけではなくおとなに対しても全身麻酔下で扁桃腺をとる手術を行ったり、声帯ポリープに対しても手術により治療を行っています。
5. 頚部
耳鼻いんこう科は、頭頚部外科でもあるため、頚部特に、耳下腺や顎下腺、甲状腺の手術も行っています。
6. 神経耳科
回転性めまいは耳の病気でおこっているものがほとんどです。めまいに対して専門的に検査、治療をおこなっていきます。
7. 嚥下・構音
社会の高齢化とともに脳梗塞やその関連疾患が増え、これによる嚥下困難や失語症も増えてきています。当科でもこれらの疾患に対して積極的に取り組み、精査、治療すると共に、整形外科(リハビリテーション科)と連携して積極的に嚥下リハビリや言語リハビリを行い、機能回復訓練を充実させ対応しています。
8. 睡眠時無呼吸症候群
外来(あるいは入院)でアプノモニターを施行、検査し、積極的に手術(軟口蓋形成手術)やNasal CPAP療法の導入により治療をしていきます。
9.頭頸部癌
頭頸部癌診療ガイドラインに準じた治療を実践しています。治療は手術療法・化学療法・放射線治療を適切に組み合わせて根治を目指した治療を行っています。再発に対しては、分子標的薬を用いた抗がん剤治療や免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体(オプジーボ®))を用いた治療を施行しております。また終末期の患者さんには緩和ケア科と連携して緩和的治療を行っています。
医師紹介
尾崎 慎哉
日本アレルギー学会:専門医
補聴器相談医
臨床研修指導医講習会修了
緩和ケア研修会修了
鈴木 海斗
竹内 絵里香
緩和ケア研修会修了