集中治療科

集中治療の目的は、主に呼吸・循環・代謝などの主要臓器の急性機能不全により生命の危機に瀕している重症患者さんに対して、各種モニタリング装置を用いた24時間を通しての濃密な観察のもとに、先進医療技術を駆使して集中的な治療を行い、一般病棟での管理が可能な状態にまで病態を回復させることにあります。

当院集中治療室（ICU）は、各科主治医制オープンICUです。ベッド数は6床で、敗血症性ショック・重症肺炎・重症心不全・蘇生後脳症などの治療のほか、全身状態が不良な患者さんの周術期管理を行っています。

当院ICUにおいて主治医は、集中治療医・看護師・臨床工学技士・薬剤師・理学療法士・歯科衛生士など多職種とチームを組んで治療を進めます。そのなかで集中治療医は、必要であれば人工呼吸器・人工透析装置・人工心肺装置・脳低体温装置なども用いて、主に患者さんの呼吸循環動態や生理学的指標を各人の病態に即した至適状態に維持する役割を担います。集中治療にはマンパワーも必要ですが、麻酔科・救急科・外科・循環器内科の先生にも協力をいただき、24時間体制で全身管理を行っています。